6. 拡張現実の世界を体験してみよう!

 拡張現実という世界をご存知でしょうか?この拡張現実を実現する技術はAugmented Realityとも呼ばれており、映画等で広く使われているバーチャルリアリティーの技術と、我々の住む現実世界を融合した、不思議な世界を体験できる技術です。現在は、エンターテイメント、教育、医療、など様々なところでこの拡張現実の技術を利用するための研究が世界中で行われています。本テーマでは、この拡張現実の環境を実際に構築し、この技術のおもしろさを体験してもらうことを目的としています。


 拡張現実とは、コンピュータを用いて我々が生活する実環境にさまざまな情報を付加する事のできる技術、もしくはそのような情報が付加された環境のことを指します。例えば、図1は実際に拡張現実を試している様子を表しています。この図では、現実世界のユーザは白黒のシンボルが描かれた板を持っているだけです。しかしながら、カメラで撮影すると、その板の上には人形(仮想空間中の物体)が現れます。図からは分かりませんが、カメラを動かすことで人形の後ろ姿も見ることもできたりします。このように、拡張現実は仮想世界と現実世界を融合した不思議な体験ができる、とても魅力的な技術です。

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図1 拡張現実の様子

 この拡張現実を実現するためには、現実世界に仮想世界の物体を表示するためのさまざまなツールが必要となります。一般的に、これらはコンピュータ上のプログラムとして実現され、プログラムを変更することで様々な拡張現実の世界を実現することができます。このプログラムは、プログラミング言語というもので記述することができ、本テーマではCC++言語を使用します。参加される皆さんには、図2の環境を使って拡張現実のプログラム作成も少し体験してもらいます。ただし、プログラミング言語に関する予備知識は無くても問題ありません。この機会に、ぜひ拡張現実の世界に触れてみてください。

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図2 プログラムの開発環境


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