◆お礼の言葉◆


 21世紀に入り,日本経済の発展には科学技術の進歩が必要不可欠であり,その重要性が新たに認識されてきている. 20世紀のように科学技術を盲目的に信仰することは危険であるが,科学技術を正しく使い,科学技術の重要性を正しく認識し, 真摯な好奇心を持つことは大切である.そのような認識に立って,最近は,若者の理科離れを阻止する目的で,いろんなプロジェ クトが試行されている.例えば,高校と大学との連携の強化をはかるプログラムとして,スーパーサイエンスハイスクール事業や サイエンス・パートナーシップ・プログラム事業(SPP)などが立ち上がっている.
本テクノフロンティアセミナーは,高校生に自然科学・技術の面白さを体験してもらおうとして,平成7年から立ち上げたプロジ ェクトであり,ささやかながら高校生に理科の面白さを体験する機会を先駆けて提供してきたと自負している.

 本年度は29名の参加者があり,2年連続の参加者も数名おり,8月4日から6日までの3日間,参加者は,寝食を共にして, 実験および設備見学,ならびに発表会などのプログラムに熱心に取り組んでいた.参加者全員が最終日の成果発表まで完遂し,全 員に修了証書が手渡された.参加者にとっては,充実した3日間であったと思います.

 本セミナーを開催するに当たって,多くの方々から献身的な協力を頂いた.財政面で全面的なご支援をいただいた財団法人国際 コミュニケーション基金に厚くお礼申し上げる.また,ご後援いただいた愛知県教育委員会,名古屋市教育委員会,応用物理学会 東海支部,電子情報通信学会東海支部および情報処理学会東海支部に感謝する.さらに,本年度は電気学会東海支部との共同活動 として,中部電力の名城地下変電所見学を実施した.高校生には普段見ることのできない本物の設備を見学することができ,有意 義であったと確信している.最後に,本セミナーに関して,多くの教職員・大学院生の諸氏から多大なご尽力を賜った.ここに感 謝申し上げる.

平成15年度テクノフロンティアセミナー実行委員会

代表 名古屋大学大学院工学研究科 教授

    松村 年郎



TEFS報告